2015年1月7日水曜日

12月に読んだ本

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1760ページ
ナイス数:27ナイス

動物園ものがたり動物園ものがたり感想
高野文子さんが表紙・挿絵を描いているというので、いわゆるジャケ買いだったのですが、良い本でした。動物園という沢山の人が行き交う場所で、何人かのモノローグで繋がって物語をなしていく…映画っぽい形式が子ども向けの本には珍しい気がしました。離ればなれになる運命のカバの親子、その仔カバを自分の子どものように感じている青年、喧嘩ばっかりしている両親に嫌気がさして動物園でプチ家出心境の小さな女の子、子どもはいないけどお互いを大切に思いやる老夫婦…さまざまな家族の形が自然に交錯して、最後はほっこりしました。
読了日:12月31日 著者:山田由香

日本のラベル:明治 大正 昭和-上方文庫コレクション(紫紅社文庫)日本のラベル:明治 大正 昭和-上方文庫コレクション(紫紅社文庫)感想
仏レンヌ市にあるシルクの美術館に日本から輸出された生糸の商品ラベルが残されていたというのを知ってとても興味が湧き、もっと知りたいとポチリました。こちらは文庫版ですが、1ページに1点掲載の部分が多く、判型の割に図版が大きくて見やすいです。サーカスの図柄とかが面白かった。H9年発行「京都書院アーツコレクション」ー『日本のラベル』の改訂・新装本。
読了日:12月25日 著者:三好一


浪漫図案 明治・大正・昭和の商業デザイン浪漫図案 明治・大正・昭和の商業デザイン感想
仏レンヌ市にあるシルクの美術館に日本から輸出された生糸の商品ラベルが残されていたというのを知って、とても興味が湧き、ついポチってしまいました。B5とやや大判でオールカラーは見やすくて嬉しいし、見るだけで楽しい。えぐい図柄が満載です。掲載点数は、貿易図案からトイレタリー、薬品、食品・嗜好品、繊維日用品まで1282点!すべて佐野氏の収集品とのこと。…凄い仕事だ、頭が下がりました。月経帯ケースというのが衝撃でした。
読了日:12月25日 著者:佐野宏明


へうげもの(19) (モーニング KC)へうげもの(19) (モーニング KC)感想
秀頼って巨体系だったのね?!そして、ついに鎖国でしょうか?
読了日:12月22日 著者:山田芳裕







フイチン再見! 3 (ビッグコミックス)フイチン再見! 3 (ビッグコミックス)感想
ツルちゃんとちょっと切ない永久友達宣言をして、ハルピンに戻ったとしこ。漫画はちょっと小休止で、満州鉄道のショムニみたいなところでOL務め、っていうか、社会勉強がはじまりました。戦争の行方も不穏ですが、なにが怖いって小泉さんです。
読了日:12月18日 著者:村上もとか




フイチン再見! 2 (ビッグコミックス)フイチン再見! 2 (ビッグコミックス)感想
一人の革新者が現れるときというのは、必ず力になってくれる懐深い理解者がいるんだな。松本かづぢや近藤日出造が女流漫画家誕生に影響していたということがわかりました。美学生のクロッキー教室に通って仲間にならないかと誘われたときに、「誰も私を好きにならないなら入るわ」と言い放つとしこの屈折のなさが眩しい。
読了日:12月16日 著者:村上もとか



フイチン再見! 1 (ビッグコミックス)フイチン再見! 1 (ビッグコミックス)感想
高野文子も影響をうけた上田としこの漫画…というフレーズに惹かれて、なぜか復刻本のつもりで買ってみたら、伝記漫画のような作品でした。やや説明的なのは1巻目だからでしょうか。お金持ちの実業家の娘として生まれ、ハルピンでのびのび成長した主人公が東京に戻り漫画家を志すまで。ところどころに軽やかで動きのある上田先生の絵が挿入されますが、本編の絵はだいぶ違うテイストです。もとかさんは初めて読む作家でしたが、「Jin-仁-」を描いた方…。その、村上さんがなぜ上田としこなのか??注目しつつ次巻以降を楽しみたいと思います。
読了日:12月14日 著者:村上もとか

花に染む 5 (クイーンズコミックス)花に染む 5 (クイーンズコミックス)感想
回りくどさを不思議系少年でカバーした感じでしょうか。陽大以上に何かを抱えていそうな雛。腫れ物が腫れ物に触っているような。それにしてもショック症状だからっていきなりケア施設なのか…?最後に現在形の花乃が出て来て、そういえば過去編であったのか…と、話の流れを思い出しました。前半読み返えしてから読むべきであったか?!
読了日:12月7日 著者:くらもちふさこ




デザインのめざめ (河出文庫)デザインのめざめ (河出文庫)感想
日経新聞の連載として書かれた短文エッセイ。有能なデザイナーって頭の中もスッキリ明快なのだということが、よく分かる。目の付け所が違う、面白がるところが違う、日常への深く鋭い洞察力。それにしても読みやすいテキストでした。
読了日:12月5日 著者:原研哉

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