2014年12月3日水曜日

11月に読んだ本

2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:415ページ
ナイス数:20ナイス

世の中ついでに生きてたい (河出文庫)世の中ついでに生きてたい (河出文庫)感想
もう録音でしか出会えない志ん朝師匠の、対談集。「様子がいい」「ぞろっぺぇはむずかしい」「(芸人が)化ける」「芸は人なり」…。ああ、こういうとこに芸の面白さ、見方はあるんだなぁと心に響く話がたくさんあるのだが、悔しいのはそれをもう生で見ることはかなわないということ。ついでいいからもっと生きて欲しかった。勘九郎丈(のちの十八代目勘三郎)やこぶ平師匠(現・正蔵)との、名人を親に持ち同じ道を選んだという境遇が似ている芸人どおしの対話も、だからこその人生への向きあい方が語られていて興味深い。
読了日:11月24日 著者:古今亭志ん朝

パパは楽しい躁うつ病 (新潮文庫)パパは楽しい躁うつ病 (新潮文庫)感想
うつ病というのは最近よく耳にする病気ですが、躁うつ病というのも大変なんですね。北杜夫さんの躁うつ病はとても有名だったそう。それを深刻がらずに看護婦さんのように受け止めた奥さん、むしろ面白がって付き合ったお嬢さん。病気も収まり加減の晩年にかわした父娘の対話。北さんのおとぼけ具合がなんとも愛嬌。とはいえ、躁状態がやってきたときの株狂いと猛烈なメモ攻撃は凄まじい。そのメモを改めて読み上げる二人も達観してます。躁状態で「徹子の部屋」に2日連続出演というも見たかった。すみません、やっぱり面白がっちゃいました。
読了日:11月12日 著者:北杜夫,斎藤由香

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