2013年4月21日日曜日

こんぴら道中おまけ_「凱陣」蔵元に行く

虫六にも人並みの良心というものがあるのです。
金比羅歌舞伎見物に出立するまえに、お留守居の家人Tにお土産はなにが所望か聞いてみた…ら、
T「凱陣*ですかね」 という答えが返ってきたのでした。
(「凱陣」は、琴平にある老舗の蔵元・丸尾本店が造る清酒で、地元の酒屋さんにも出回らないという銘酒にして希少酒なのです。何度もこんぴら歌舞伎を見に行っているN姐さん達も飲んだことがないというのに、なぜかS市の「のんびり居酒屋ニコル」で出していて、虫六が「飲んだことあるよ」と言ったら仰天されました。で、我が家的に「凱陣」のありがた度が俄然あがりまして特別な酒レベル5_今のところ5が最高_になっております。)

 実際、地元の酒屋でも本当に扱いは無いようで、これは蔵元に行ってみよう!ということで、やってきました丸尾本店。
建物には、「史跡 長谷川佐太郎旧家」と標識がでているのですが、もともとは、幕末期に讃岐に逃れてきた高杉晋作や桂小五郎らと親交が深かった日柳燕石の陰の資金提供者、長谷川佐太郎の造り酒屋「新吉田屋」だったものを、現在の社長・丸尾忠男さんのおじいさんが譲り受けたという歴史があるそうです。この酒蔵に勤王の志士を匿っていたのだとか。造りは江戸時代の商家のままで、からくりや同志たちの間で「梧陽堂」と呼ばれていた離れ座敷も現存しているらしいのですが、唐突に訪問したので今回は建物見学はなしでした。

行けば買えるのかな…とかすかな期待を持っていたのに、それを木っ端みじんに打ち砕く、並んだ見本酒瓶の首元にことごとく貼り付けられた「品切れ」の札。

が〜ん。ここまで来て玉砕ですか…。

と、店先でじたばたしていたら、「5月の中旬過ぎには次の瓶詰めできるんですけど」との、顧客管理完璧なおかみさん(←どこのどのお店にどんな商品がまわっているのか全部インプットされていらっしゃるようです。すげ〜!)の一言をいただき、むりやり予約発送をお願いして帰って来ました。いつ来るかな〜、楽しみであります。
(しかし、ここでベニジャケ・ジェット機に乗って浮かした交通費が水泡に帰しました…とほー。)

ちなみに、我らが泊まったホテルの夕食に凱陣を注文しようと思ったら、グラス1200円で、怖じ気づいたカコトラ・女子部でしたー。


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