2011年1月23日日曜日

映画『海炭市叙景』_サントラ発売希望

熊切和嘉監督の映画『海炭市叙景』が公開になったので、さっそく見に来ました。


やっぱりフィルムの映画はいいです。
空気の冷たさや湿気まで伝わってきた感じ。(日の出のシーン、綺麗すぎて泣きそうになった。来年のお正月は函館に行こうと思いました。)
「海炭市」という架空の街(でも函館市がモデル)を舞台に、なんだか歯車が合っていないというか人生がうまくいかない市井の人々のある年(原作では1980年代の話を映画では現代に置き換えているらしい)の暮れのできごとをいくつかのプロットとして並列し群像劇として叙景した映画、というのでしょうか。
41才で自殺した函館出身の作家・佐藤泰志の原作です。

函館の市民がみずから製作実行委員会を設立して資金を集め、プロの俳優に混じって出演もして、上映にこぎ着けた奇跡の映画。函館の人たち、立派です。でも、「市民参加」にありがちな素人くさい妥協した印象はありませんでした。むしろ、<猫を抱いた婆さん>の地上げに抗するトキさん役の中里あきさんの存在感などは、プロの俳優さんを食ってましたね。

たぶん背景が複雑すぎて、映画では割愛されたりしたのかなと思う部分もありましたが、一つ一つの物語に、当たり前に共有できる「痛み」というものが感じられて、物語に引き込まれました。

パンフレットで監督も言っていましたが、観ていてアメリカン・ニューシネマや王家衛の香港映画を思い出しました。そういう雰囲気というか空気感を感じる映画でした。

原作読まねば…でしょうね。(←読んでないのかよ!)

それから、ジム・オルークの音楽がまたぴったりで非常に良かったのですが、残念ながらサントラがないらしい。なんとか出して欲しいものと切望する次第です。
(音楽は、予告編でちょっぴりだけ流れますけどね。)

0 件のコメント:

コメントを投稿