2010年12月4日土曜日

「かかさん、かかさん、ここあけて」_黒い虫六ふたたび

いまさら口にするのも空しゅうなる、毎度お馴染み丸投げ上司の無茶振りで、今回は2週間休みなしの午前様までのサービス残業2回のおまけ付きでしたが、一応の山場も無事に乗り越えたのでした。お歳柄、体力もきついですが、心のエネルギーがいつまで持つか、我ながら分からなくなってきたなぁ。

しんどいことは早く忘れよう…。

というわけで、
この状況下、洞穴の虫六にとって、かすかに射した一筋の光り。それは、12月11日(土)の「杵勝会・歳末チャリティー長唄演奏会」であります!!
何しろ、こんなに贅沢でうれしい演奏会はほかに知りませぬ。
杵勝会のお弟子でもないのに、たっぷり名人の演奏が聴けます。
毎年、これを先生達と聞きに行くのが楽しみなのですが、今年は先生が都合でいけなくなってしまい、「いけるならしっかり聞いてきて!」との使命を受けて、単独行動に出る虫六です。(いえ、もしかしたら姉弟子の方々も行かれるかもしれないんですが…。つまり、1人でも聞いてきます!ってことで)

で、
せっかく土曜にお休みを取っていくので、そのまま帰ってくるのは勿体ない…ということで。
黒い虫六がまたまたムズムズ。
気がつけば、こちらのチケットを入手していました。
うししのし。

「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」って、謎の多い不思議な狂言なんですよね。解釈の違う型がいろいろ残されているらしいですが、なかなか掛からず観るチャンスを逸していたのですが、この度音羽屋さんが通しで掛けてくださいました!「玉手御前」を菊之助丈が、「合邦道心」を菊五郎丈!やったね!

というわけで、「摂州合邦辻」の蘊蓄は明日あたりに又聞き日記を書くとして…。

洞穴仕事のBGMとして、予習がてらこっそり聞いていた名盤を一つご紹介しましょう。



○竹本住大夫の世界 
 第一弾 おんなの情を語る
『摂州合邦辻 合邦住家の段』(84分)
武家の後妻に入った玉手御前(19歳)は義理の息子俊徳丸に横恋慕し、俊徳丸は婚約者と出奔。玉手が嫁ぎ先を追い出され実家に戻るシーンから、この段は始まります。ところが、悪妻玉手にはもう一つの真実が隠されていたのでした。

●聴きどころ…玉手が父親合邦に腹を刺されてからのク ドキに注目。
●住大夫さんからひと言…大夫と名がつく者はだれでも語る、それほどの名曲です。

定価5,500円(税込) CD2枚組
大夫/竹本住大夫
三味線/野澤錦糸
平成12年10月文楽素浄瑠璃の会
発売:和楽舎

仕事のBGMじゃなくて、時間を作って聞かないと!っていうCDなんですよ。本当は(爆!)

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