2009年10月6日火曜日

でもって、今日は文楽

早朝の新幹線に乗って、昼前にS市につきました。今日は働き過ぎを調整する(てか?)代休日。午後からお稽古を入れていただいたので、さっさと帰ってきたのです。2日ばかり遊びほうけていて三味線に触っていません。お稽古時間がずれたのをいいことに、少し練習してからいきました ( ̄◆ ̄;)

でもって、今日は文楽。年に一度の文化庁後援の地方公演です。

【昼の部】
 卅三間堂棟由来 平太郎住家より木遣音頭の段
 本朝廿四孝 十種香の段、奥庭狐火の段

【夜の部】
 絵本太閤記 夕顔棚の段、尼ヶ崎の段
 日高川入相花王 渡し場の段

出演:【太夫】豊竹嶋太夫 ほか
   【三味線】鶴澤清治(←聞きたいのはこの方です)ほか
   【人形】吉田蓑助 
       桐竹紋寿 ほか

ですが、誰がどの演目をやるのかはポスターではわからない。
自分のスケジュールが見えなかったので、平日だしとりあえず夜の部のチケットだけキープしたのですが、結局お目当ての出演者はことごとく昼の部でしたね。そもそも人間国宝になってしまったような御大は、夜まで仕事なんかしないのか…。さすがの虫六も学習せざるを得ません。でも、年に一度やってくるのはほぼ平日だし、一般的就労者には昼の部キープは難題ですね。

しかし、今年も夜の部にしようと思った動機付けはもう一つありました。

それは、歌舞伎舞踊の「日高川入相花王」が人形振りで踊られるので、もとになった文楽の演目を見てみたかったのです。で思ったのですが、文楽という芸能も、人形にリアルな動きをさせるというより、所作事というか義太夫にあわせて踊らせる動きの方が主なる動作なのだろうかということでした。泣いたり、すがったり、戦ったりしてましたけども、義太夫が乗っている時は基本的に踊っているみたいに見えました。
また、文楽の義太夫の方が、長唄や(もしかすると)歌舞伎の竹本よりも、言葉が聞きやすいという印象を持ちました。大阪弁のイントネーションなんだろうと思うのですが、予備知識を入れずに見ていても、何を言ってるのか意味が分かって面白かったです。太棹の音も心地いいですけどね。

ところで、尼崎の段の公演中に三味線の糸が切れて張り替えるという離れ業を目撃してしまいました。浄瑠璃は基本的に太夫一人に三味線が一人なので、アクシデントが起きるとごまかしがきかないですが、付け替えている間は、豊竹英太夫がここははじめから一人語りという感じで演じていられて、三味線の鶴澤清介さんがするすると手際よく糸を張り替えて、あっという間に微音で調子を合わせて、ここぞ!というところで「べべん!」と。鮮やかでした。

それにしても、鶴澤清治さんの三味線を今年も聞き損ねてしまい、残念至極(爆)

明日は歌舞伎座10月公演のつづき(のつもり)

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