2014年11月19日水曜日

ヴェーセン 25周年ジャパンツアー in 山形

家人Tと、スウェーデンからやってきたアコースティック・アンサンブル「ヴェーセン」のコンサートに行ってきました。

ヴェーセンは、スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパ奏者のウーロフ・ヨハンセン、ヴィオラのミカエル・マリーン、ギターのローゲル・タルロートの3人によって1989年に結成されたグループです。これまで13枚ものアルバムをリリースし、スウェーデンではグラミー賞を受賞するほどの実力派で、日本には2004年と翌年に来日を果たし、多くのファンを魅了しました。2006年には日本の無印良品のBGM8のために楽曲を提供しているので、どこかで聞いている人もきっといるはず。

山形公演の会場は、山形県郷土館「文翔館」(旧県庁舎及び県会議事堂)。大正5年に建てられた英国近世復興様式のレンガ造りの建物です。大正初期の洋風建築を代表する建造物として、国の重要文化財に指定されているそうです。

北欧の伝統音楽ってどんなものぞ?と思いましたが、軽やかで柔らかいアンサンブルで、気持ちのいい音楽でした。この建物にもとてもマッチしていて、心の洗濯ができました。

ヴィオラってとても自在に音を繰り出す楽器なんだというのも新鮮でした。それを民族楽器のニッケルハルパの、明るくて、共鳴を纏った華やかな音が彩りを豊かにし、ギターが全体を締めている感じかな。田舎の結婚式にいるような、ついつい、ステップを踏みたくなるようなハッピイな音楽なんだけど、現代的な感じもあって、不思議な音楽体験でした。

ヴェーセンの3人は、それぞれ身長が190センチ以上という大男ぞろい。(バイキングの末裔か?!)

ニッケルハルパ。
この楽器もはじめて知りました。変わった楽器もあるものだ。
バイオリンみたいな弦楽器かなと思うと、ネックの下にキーがついていて、それを持ち上げるようにして音階を決めるそうです。演奏をする弦は4本なんだけど、他にも弦が張ってあり、それは共鳴弦で、教会で弾いているような自然な残響感があるそうです。抱えるように支えて、短い弓で弾いていました。

この楽器の歴史は古く、中世の遺跡(世界遺産のゴットランド島にある教会)のレリーフに、ニッケルハルパを演奏する人の姿が彫られていたり、

同じく中世の教会の壁画にも、やはりニッケルハルパを演奏する天使が描かれているそうです。

ツアーはこの先、神戸・名古屋・東京・福岡をまわるそうです。
まだ、当日券もあるそうな。おすすめです!

【おまけ】
せっかく山形まできたので、そばを食べて帰りました。
今日は、庄司屋さんの桜エビ天そば(温かいやつ)。山形は寒かった〜!


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