2014年9月4日木曜日

相馬の猫

実家に帰ったついでに、散歩しながらお墓参りや知り合い(お年寄り方々)のお家を訪ねてみました。

親戚のT婆ちゃんの家に顔をだしたら、いまお昼を食べてきたばかりだというのに、お菓子やフルーツヨーグルトやシフォンケーキやブルーベリーの手作りジャムで歓待を受けてしまいました。私のお土産は簡易袋入りの揚げかま…(汗)

T婆ちゃんは、大きなうちに三男の息子さんと二人暮らしなのですが、このお盆は息子さんがみんな(四人兄弟です)来て忙しかったけど、やっと落ち着いたとか、四男 の息子が今度結婚するとか、長男の嫁に出した娘がローンで家を建てることになったとか、そんな話を聞きながら過ごしていたら、綺麗な猫が…。

T婆「ひとりでしゃべってっど可笑しいから、猫飼っだの。猫にしゃべってれば、なんだか話もできっぺ。」
虫六「綺麗な猫だね、なんていうの?」
T婆「めねちゃん」(本当の名前は「メリー」ちゃんでした)
虫六「おばちゃん、メリーって前飼ってた犬の名前でないの?」
T婆「ははは、ほか!まぁ、いいべ。最近の猫は洋風だべ、俺は三毛猫の方が好きなんだけども、ちょっと洋風だべ」

それから、このお盆過ぎにT婆のうちに東京の某有名私大M大の学生が4,5人ばかりホームステイをしたそうな。三男の従兄弟がなにかで受け入れ先を引き受けて、数日宿泊していったそうなのです。

T婆「ボランティアできたっていうんだけど、何してたのかはよくわかんねんだ。どこにいって何やってんだか、そういう話はしてかねんだ…。
……見に来たんだべ、…そういうこどでねえか?そうだと俺は思うよ。
○○(三男)が連れてきたんだけど、(息子は)何するわけでもねえから、毎朝、俺が朝ご飯かせでやったのよ。どっから来たの?なんて話すんだけど、俺の言葉わがんねのか、ポカンとしてんだっけな。東京の大学だっていうから、東京の人かと思ったら西の方の出身だっていうんだっけな。
帰りに「福島交通で帰んのが?」って聞いたら、「宮城交通で帰るから仙台に行く」って、車コ付いだカバンごろごろして駅まで歩いていくんだと。道分かっか?って聞いただら、なんだか携帯みだいなやつ見ていけば道分かっから大丈夫なんだと、女の子だちだけ先に出ていったんだっけな。野郎っこはまだ寝でんだっけ。」

ふーむ、被災地ボランティアに来て、民家に寝泊まりして、80過ぎの婆ちゃんにご飯作ってもらったか大学生…。T婆の早口についていけんかったか(T婆ってば相馬弁のハードユーザーだかんねー)。それにしてもお礼のはがきの1枚でも返ってくるといいね、T婆。

そのあと、ぶらぶらしていたら、運良く虫六子お気に入りの“ふくちゃん”に遭遇…。もう14,5才になるらしいのですが、あいかわらず愛くるしい。ふくちゃんちのおばあちゃんも出て来て、また世話話を…。

相馬のおばあちゃんは元気だなー。毒もあるけど。

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