2014年7月2日水曜日

6月に読んだ本

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:312ページ
ナイス数:26ナイス

かわいい闇かわいい闇感想
日本のマンガ文化がヨーロッパで流行り、フランス・ベルギーを中心にBande dessinée(略してBD)と呼ばれるヨーロッパ独自のマンガ文化が生れているー第9番目の芸術と言われるそうーという話を耳にして、とても興味を持っていました。久しぶりに書店にいったらマンガコーナーに絵本のような大判型の綺麗な本があり、どうやらその翻訳本が出されたらしいと発見!即買いしました。マンガのコマ使いなれど、不思議で“きもかわいい”ファンタジーで確かにこれは違う!ヨーロッパアニメの高い芸術性が匂います。ただ値段が…(苦笑)
読了日:6月30日 著者:マリーポムピュイ,ファビアンヴェルマン,ケラスコエット

吉田玉男 文楽藝話吉田玉男 文楽藝話感想
国立劇場上演資料集<増刊>として発行された新書サイズの1冊。聞き手は森西真弓さん。演じ手のしどころは、つまり観客の見どころ。玉男師匠の精緻な記憶力に驚愕するとともに、深い解釈のもとに伝承と工夫が絶妙に交わってその表現が作り出されていることが具体的に分かり、目鱗ものの求めていた1冊でした。聞き書きなんだけど、演目(なんと32!)が五十音順に整理されていて、良質な文楽案内にもなっています。一般の書店では見かけず、国立劇場の売店で手に入れました。哀しいのは、もう玉男師匠の舞台を生で見ることができないことです。
読了日:6月29日 著者:森西真弓(聞き手)

Sunny 5 (IKKI COMIX)Sunny 5 (IKKI COMIX)感想
春男が学園に置いて行かれた日の慟哭を思い出しながら「なかなかにハードボイルドな人生を送っておられるのよ、彼ら…」と呟くまきおさんの一言が、子供たちとの距離と愛情が入り交じっていて共感できる。子供たちひとりひとりのキャラクターとか境遇とかが一篇一篇、ひとりひとり丁寧に描き分けられていて凄い。どんな状況でも、どんな理由があっても、子どもにとって自分の親は唯一無二で余人には代え難い存在なのだ。ただそれだけのことがとても重い。でも、「時間」いうんはホンマ良うできてるてワシは思う…」っておじいちゃん、深いナー。
読了日:6月11日 著者:松本大洋

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