2014年2月11日火曜日

yukigeshiki、もしくは、珍しい経験

8日から9日にかけて、用事が中止になった夜はホテルでニュースを見て過ごしました。


テレビではつぎつぎに鉄道の不通情報が加わっていき、駅や空港で行き場の無くなった人がインタビューを受け、「無理な外出を避けてください」を連呼してました。地下鉄の入り口付近の階段は凍結しているので注意しろとか、けが人が何人でたとか…。こうなると、東京ではうっかり出かけられないみたいです。
なんちゅうか、大雪で狼狽する東京に直面したぞな。今回の旅ではスケジュールがタイトだったので荷物を小さくするためにパジャマを省略したのですが、ホテルあたっかくて良かった。

9日は文楽を見る予定にしていたので、用心のため朝早く出かけて、国立劇場へ。

宿の近くに美味しそうなお弁当屋さん(亀戸升本のすずしろ庵門前仲町店でした)があったので、お昼用に幕の内を1つゲット。

用心しすぎて1時間も早くついてしまいました。
国立劇場スタッフのみなさん総出で雪かきしてました。ご苦労様です。

とりあえず、文楽の感想は明日にまとめますが…。

この日は1日通しだったので、11時から夜の9時まで劇場に缶詰めの予定…。

しかし、この間、例の大雪は東北地方に移動中。…自分は今日帰れるんだろうかと、不安はよぎります。78年ぶりの積雪っていうし。ちゃんと新幹線でるのかなーと、休憩のたびにネットで不通情報をチェック(なにしろ昨日のパニックを目の当たりにしましたのでね)。S市の雪は午前中で落ち着いた感じなので、たぶん席をとっていた最終の新幹線は出るでしょう。こいつが出ないと駅のホームで1夜を明かすことになる。勘弁してけろー。
そして、問題は都内の交通事情が読めないことです。
終演は夜の9時、新幹線の出発時間は9時44分。
普通の状況なら終演後に出る東京駅行きの直通バスに乗れば間に合いそうですが、なにしろ昨日の今日ですから…劇場の人に聞いても保証できないと。タクシーの予約はできますか?と聞いたら、自分で呼べと。しかも、時間ちょうどに来るかどうかも保証の限りにあらず…と。終演にあわせて、何台かタクシーさんも来るんですが、今日はそれも保証できないと、不確定な情報しかなく…。

うへぇ、舞台に集中できないよ…。

それで、最後の段(←これが見たくてやってきたのよ)の時に席を立って出口の近くへ移動して最後までみて、一番に会場を出てタクシーを拾う、もし、タクシーがいなかったら国会議事堂前まで走って地下鉄丸ノ内線にのって東京駅まで行こう!と決断。肚を決めました。

そして、終演!ダッシュで会場を出ると、いた〜!タクシー!
思わず飛び乗りまして、東京駅八重洲口まで運んでもらいました。
そのタクシーの中で聞いた耳を疑うようなお話。その運転手さんは今朝9時頃都内でお客さんを拾って成田までと注文を受けたそうなんだけど、無線で確認したら、首都高速が何だかってインターまでは通れるよといわれたのでそこまで高速で行ってその先は下道でいいですかと高速に乗ってしまったが最後、300メートル進むのに1時間もかかる大渋滞にはまって、結局、成田までいくことができず、お客さんに「東京駅に引き返してくれ」と言われて戻って降ろしたら午後5時だった…と。

…それ、都市伝説かなにかですか?

私の方は余裕で東京駅につきまして、一安心。

余裕ついでに、最近は東北新幹線では姿が見えなくなったE4系の連結など撮ったりして…。(意味なし)

5分遅れで最終新幹線はS市に向け出発したのでした。たとえ遅れてもトラブっても乗ったからにはとりあえず帰れるだろ〜よ。

そして、日が変わる頃到着したS市。
ほんとだ。こりゃ深いわい。

秋田山形の雪に比べたらなんてことないんだろうけど、S市ではこんな雪は最近みたことないね。昼過ぎにおさまったのに道路の路面が出てこないのは珍しいと運転手さんが言ってました。

しかし、自宅についたらしっかり雪かきしてあって、人も車も通れる状態になっていました。

休日だったこともあるでしょうが、なんと素晴らしい我がマンション住民の自治性。
震災の時の粛々と協力しあった日々が思い出されました。

ま、私は文楽見て遊んで帰って、恩恵に与るだけで最低なやつなんですが…。
申し訳ないのう。

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