2010年3月21日日曜日

長谷川等伯展、40分待ち

歌舞伎座のさよなら3月公演を見るために上京しました。今月から3部制になりまして、全部見たいところをグッと我慢し、第2部と第3部だけを見ることにしたので、午前中に少し時間ができました。それで、見たいと思っていた「長谷川等伯展」を東京国立博物館に見に行きました。
10:30ごろ上野に着いたのですが、この時点で入場40分待ちでした。観覧時間を1時間として逆算、まぁ間に合うか…と入ることにしました。大変な人気のようで、開館時間を延長したみたいですね。

文庫本を読みながら4列縦隊で並んで待ってたら、いつの間にか前に進んでいて入場できたのですが、入り口から団子状態で凄い人……初期の作品なんか小さいしキャプションも読めないので、もったいないけど(「うぅ、ここで体力消耗したくない」とも思い)初期作品のコーナーは流し見でぶんぶん飛ばし、水墨画のコーナーへ。
美術史の時間に教養程度に勉強はしてましたが、等伯をまともにこんなにたくさん見るのは初めてです。
水墨画でも比較的はじめの方の作品は、筆の多さ・細かさにビックリ。先日、書道の先生と仕事をさせてもらい、筆の話や墨や紙の話をいろいろと聞いた後だったので、この頃の等伯の作画環境はいかに?と想いをめぐらせてしまいました。やりたいこと、描きたいことがいっぱいあるような絵だと思いました。
有名な「枯木猿猴図」も出てまして、これ人体美学の時間に牧谿(もっけい)の絵は、猿の毛流が正しくリアルに描かれているけれど、等伯のは牧谿のを手本にしていても本物の猿を知らないので毛流が違うという説明を聞いたことを思い出しました。でも、筆で猿のこのふわふわした体毛を描き出したかったんだなぁというのが伝わる気がしました。
白鷺とカラスの二曲一双の屏風のころの作品は省略が大胆で、これは当時の人たちもさぞ度肝を抜かれたんだろうなぁ。
そういえば、「へうげもの」にも等伯先生出てきますけれども、「水玉の屏風」どこじゃないですよ、この大胆さは…。

けっこうお腹いっぱい目な気持ちで展示室を出ると、エントランスが物々しい雰囲気になっていて、お客さんが足止めくらって動けなくなっていました。なんでもVIPが来館していて入場するまで動かないでくださいと…。ちょっとちょっと、先を急いでいるんですけど〜(`◇´*)
で、誰かと思ったら鳩山総理でした〜。あんまりオーラありませんでしたけどね。

それから、急いで銀座方面に行かなくては!と東博を後にして駅にいくと、何でも人身事故で山手線が動いていないと…。銀座線に替えようと改札を出ようとしたら、Suicaカードで入ってしまったので一度入るとそのまま同じ駅で出ることができず、カードを解除してもらうのにまた長蛇の列に並ぶことに…。

待ってばかりの上野でした。



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